自民党の改憲条文案

 自民党の改憲草案の条文案が1日、公表された。各紙の報道の通り、「自衛軍保持」を明記した9条が最大の焦点だろう。条文案は字句を追って読む限りでは、自衛隊の海外派遣も含めて、現状追認の範囲内かもしれない。しかし、「軍隊」「戦力」の保持を憲法に明記し、同時に「集団的自衛権の行使」を解禁すればどうなるか。9条改憲の最大のポイントはここにある。実は自衛隊のままでも、「集団的自衛権の行使」さえ解禁すれば、日本は米国を満足させることができる。米国の期待は、アジア・太平洋地域で日本が英国のような同盟国の役割を果たすことだ。
 「集団的自衛権」とは何か。現状に即して言うなら、9・11の米同時テロは、米国の同盟国として日本が攻撃を受けたことと同じであり、日本は米国とともに自衛のための対テロ戦争に参戦するということだ。「国際紛争の解決に武力・戦力を用いる」=「戦争をする」ということになり、自民党が「堅持する」と主張している平和主義に深刻な矛盾をもたらすのは目に見えている。
 憲法や平和をめぐる市民集会などに参加すると、いつも指摘されるのがこの集団的自衛権の難解さだ。一般の市民にはよく理解できない、という声を耳にする。メディアとジャーナリズムの責任だろう。
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by news-worker | 2005-08-02 08:56 | 平和・憲法  

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