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別会社合理化

 きょう(21日)は栃木県の地方紙の全下野新聞労働組合の定期大会で来賓あいさつをした。下野新聞社では経営側が印刷部門の別会社化と当該職場の社員の転籍を労組に提案し、労使関係に緊張が高まっている。
 新聞産業で進んでいる別会社化合理化は、いずれ機会をあらためて詳しく書きたいが、目的は人件費の抑制、労働条件の切り下げにほかならない。なかでも下野新聞社のケースは悪質だ。転籍と言えばソフトに聞こえるが、ようするに印刷部門を発行本社から切り離して別会社化し、社員もいったん解雇したうえで、賃金を切り下げて再雇用する計画。一方的なリストラだ。他社は少なくとも本社員には出向の形を取って、従来通りの賃金や労働条件を保障している。下野新聞の計画の悪質さは際立っている。
 論点は多岐にわたるのだが、到底のめる話ではない。一言で言って、わたしは腹が立っている。人を人として認めないに等しい。何としてでも撤回させたい。そのための全下野労組への支援を秋以降、強めていく。そのわたし自身の怒りと決意を、きょうのあいさつでは全下野新聞労組の皆さんに話した。

 明日からは、シカゴに出張。新聞労連が加盟する国際組織「Union Network International(UNI)」の世界大会出席のためだ。帰国は27日の予定。実は米国訪問は初めて。8月は忙しい。

by news-worker | 2005-08-21 23:20 | 全下野新聞労組の闘争  

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