UNI世界大会 その5(終)

 UNIの第2回世界大会は25日午後、4日間の日程を終え閉会した。最終日の25日は「企業の強欲に警鐘を鳴らす」として、CSR(企業の社会的責任)をテーマに討論が行われた。
 4日間の議論を通じて感じるのは、本来は働く者の立場は一つのはず、ということだ。現実には労働組合の間にも色々な立場があって、時には労組同士が対立したりする。UNIが国際労働運動として「マイ・グローバル・ユニオン」を訴えるのも、現実はそうなっていないからに他ならない。とくに日本の労働組合は長らく企業内組合でやってきた。正社員を構成メンバーとする発想が抜きがたく残っており、ややもすれば「会社あっての組合」、つまり御用組合になってしまいがちだ。まず、自分たちの組織の外に目を向け、自分たちと同じように働きながら、権利が踏みにじられたままの人たちと向き合わねばならない。今、「労働組合」という権利がもっとも必要なのは、そうした人たちだ。労働組合を作ろうとしただけで解雇されかねない人たちを、わたしたち既存の労組が手助けしなくて、だれが救えるか。同じ働く者として、手を差し伸べることは、結局はわたしたち自身の権利を守ることにつながる。そのことを大会の議論から実感している。
 もう一つは、経営者との間合いだ。大会では何度か、「意識の高い経営者」「わたしたちのパートナー足りうる経営者」という意味の発言があった。労働者が一生懸命にサービスすれば顧客は満足する、顧客の満足は経営者に利益をもたらす、だから経営者は労働者との対話に誠実に応じる、という発言もあった。いわゆる「労使協調」とは少しニュアンスが違う労使のパートナーシップだ。経営者の方針には逆らわない、ということではない。むしろ労働組合がCSRその他の経営責任を不断に追及していてこそ、そのパートナーシップは生まれると思う。企業内組合が主流の日本だからこそ、労使のパートナーシップの問題には色々と考えることが多い。
 ともあれ、時差ぼけとたたかいながらの密度の濃い4日間だった。次回、第3回の世界大会は2010年に長崎で開催される。
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by news-worker | 2005-08-26 13:50 | 労働組合  

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