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野党統一候補に糸数慶子氏擁立へ~沖縄県知事選と報道

 沖縄では11月19日に県知事選の投開票が予定されている。既に自民、公明両党は経済界の後押しを受けて、稲嶺恵一現知事の後継候補として前県商工会議所連合会会長の仲井真弘多氏の擁立を決めている。野党側が統一候補を擁立できるかどうかが焦点になっていたが、きのう17日に大きな動きがあった。社民党県連、社大党、民主党県連の3党が社大党副委員長で参院議員・糸数慶子氏の擁立を決めた。共産党など他野党陣営も合流の見通しだという(沖縄タイムス記事琉球新報記事)。
糸数氏で野党共闘/3党合意他党も理解
一騎打ちの公算/出馬に前向き
 十一月の知事選に向け、社民党県連、社大党、民主党県連は十七日、県議会内で三党会議を開き、社大党副委員長で参院議員・糸数慶子氏(58)の擁立を決めた。共産党県委、自由連合沖縄、政党「そうぞう」も糸数氏の一本化に理解を表明、分裂含みだった野党陣営は知事選二カ月前に一転、共闘態勢を固めた。与党陣営では前県商工会議所連合会長の仲井真弘多氏(67)が五日に出馬表明しており、事実上の一騎打ちとなる公算が大きい。糸数氏は「六者がまとまり、後援会の了解が得られれば決断したい」と述べ、前向きな意向を示した。
(沖縄タイムス)

 地元の意向を無視して進んでいる在日米軍の再編が、知事選の最大争点として明確化するかどうかは、野党が統一候補を擁立できるかどうかによって大きく左右される。沖縄タイムスが解説記事で「各党で基本姿勢が大きく異なる基地問題などの政策論議をめぐり、難航する可能性はある」と指摘しているように、それでもなお課題は山積しているが、知事選が日米両政府の基地負担押し付けに対する沖縄の民意を問う〝決戦場〟となる可能性はぐっと高まった。
 きのうの糸数氏擁立への動きは、手元にある在京紙では朝日新聞が、第二社会面にベタ記事ながら糸数氏の顔写真付きで報じた。東京新聞も総合面に顔写真付きの記事。共同通信も記事を配信している。選挙が盛り上がれば県外メディアの関心も高まり、ニュースとして全国に報じられる頻度も高まる。沖縄の基地問題と沖縄の民意が県外にも広く知られることになる。それがまた選挙の意義を高めることになる。これから選挙本番へ向けて、多角的な観点、多彩な切り口からの報道が必要だと思う。

by news-worker | 2006-09-18 12:30 | 平和・憲法~沖縄  

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