2006年 02月 13日 ( 1 )

 

沖縄で「在日米軍再編」報道を考えた

 新聞労連の活動の一つに、新聞のジャーナリズムを対象とする「新聞研究」略して「新研」活動がある。新聞労連にも、労連に加盟する新聞社の労働組合にもそれぞれ新研部がある。2月11、12両日、全国新研部長会議が沖縄県名護市と那覇市で開催され、わたしも参加した。
 会議のテーマは「在日米軍再編報道」。これに、現在進んでいる憲法改正論議をも絡めた。昨年10月下旬、沖縄と在日米軍、日米の軍事一体化、そして改憲をめぐる様々な動きが立て続けにあり、それぞれが大きく報道された。しかし、とくに全国紙など大手メディアの報道スタンスには問題があった。端的に言えば、沖縄がこれからも基地の負担を引き受けるのは仕方がない、との論調だ。どうしてそんな報道になってしまうのか、報道スタンスを変えていくには何が必要なのか、メディアの内側にいるわたしたちは何をすべきなのか、それを沖縄で考える、考えるだけではなくて具体的に明日から何をやるのかを見出す、そういう狙いで企画した会議だった。
 会議を終えて今、思うのは、新聞を含むメディアが、状況の本質を見抜き社会に必要な情報を発信していく能力を失いつつある、あるいは失ってしまっているのではないか、ということだ。その深刻さにあらためて暗澹たる気持ちになっている。一方で、さればこそ、取材・報道の現場にいる記者一人ひとりが奮起し、この状況を変えていかなければならない。2日間の会議は一部に段取りの悪さがあったり(やはりわたしたちメディアの内側にいる人間に甘さがあったということだと思う)したが、少なくともわたしたちが奮起しなければ報道は変わらないことがあらためて明確になったと考えている。

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by news-worker | 2006-02-13 22:52 | メディア