2006年 02月 24日 ( 1 )

 

「我ら敗れり、しかし倒れず」

 印刷部門の別会社化と同部門の社員の転籍計画に反対する栃木県の地方紙労組「全下野新聞労働組合」の闘争は24日、大きな区切りを越えた。
 23日のエントリーでお知らせしていた通り、24日午前9時半から栃木県労働委員会の第3回あっせんが開かれ、労組は社員の「転籍」受け入れを表明。会社は転籍後の労働条件を当初計画より引き上げることに同意し、あっせん委員を挟んだ交渉の結果、平均で年収ベースの25%となっていた賃金の低下幅を17%以内とすることなど8項目の協定書に労使が調印した。労組が裁判所に申請していた印刷新会社の設立差し止めの仮処分(宇都宮地裁が却下の決定、東京高裁に即時抗告)は取り下げる。
 全下野労組は23日午後6時以降、全面ストを決行するとともに組合員の全員集会を開き、24日未明まで討議を続けた。この間、24日付けの紙面は管理職だけで制作、印刷された。文字通り、後がないギリギリの状況での選択だった。
 今回の協定書で「賃金低下は年収ベースの17%以内」との大枠が決められたが、転籍者個々人の労働条件の細部を決める自主交渉はこれから。闘争はまだ終わっていない。さらには、全下野労組は「組合再生」「経営民主化」「新聞印刷と印刷の仲間を守る」を柱にした新たな闘いに乗り出す。26日の臨時大会では、組合規約を改正して新印刷会社の従業員も組合員資格を持つように改め、「企業内組合」からの脱皮に一歩を踏み出す。
 全下野労組のブログ「闘争日記!」のエントリーには「我ら敗れり、しかし倒れず」とある。わたしも同じ心境である。

追記 2月25日午前2時20分
2月23日から24日未明にかけての、全下野労組の決断の経緯が同労組ホームページに掲載されている。
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by news-worker | 2006-02-24 23:54 | 全下野新聞労組の闘争