2006年 04月 14日 ( 1 )

 

米沢9条の会

 昨日(13日)は、山形県米沢市で「憲法9条を護る米沢市民の会(米沢9条の会)」の総会に呼んでいただき、「戦争で最初に犠牲になるのは真実」という題で講演をさせてもらった。ことし1月に、山形県平和センターの学習会で講演したのを聞いていた米沢9条の会のメンバーの方がおり、あらためて声を掛けていただいた。
 わたしがいちばん話したかったのは、戦争をする国の社会では、必ず自由にモノを言うことができなくなるということ、だからメディアは「表現の自由」「知る権利」を脅かす動きには、だれよりも敏感でなければならない、ということだ。このことは、イラク戦争や61年前までの日本のことを考えれば、自明と言ってもいいと思う。
 しかし、現実には、今や「共謀罪」新設の動きや、いわゆる「ビラまき逮捕」事件の続発など「表現の自由」「言論の自由」「知る権利」は危機的状況なのに、そのことに対するメディアの危機感は薄い。このままでは、日本のメディアは戦争を止めることができないかもしれない。
 他産業の労働組合の集会や、市民集会に呼ばれると、わたしは「『ひどい』と思った記事には抗議をしてください。でも『これはいい記事だ』と思ったら、ぜひ新聞社に激励の電話を。それが現場で働いている記者の何よりの励みになります」とお願いしている。きのうも講演の最後にお願いした。メディアは、その中で働いているわたしたちと、わたしたちが発信している情報の受け手である読者や市民とがつながっていかないと変われない、と思う。

 講演後は、米沢9条の会の皆さんと懇親会で色々とお話しさせていただいた。楽しい時間だった。会は昨年3月に、護憲を掲げる社民、共産、新社会の政党3党と、市民団体5団体を中核に結成。しかし、その以前に6年間にわたって、前身となる「憲法9条を護る米沢市民集会」の活動があったといいう。地域に根ざした〝一点共闘〟の運動を持続させている米沢の皆さんに、深い敬意を覚えた。皆さんと接して、元気と勇気を分けていただいたような気がしている。ありがとうございました。

 米沢は米沢牛が有名だが、江戸期の名君上杉鷹山公でも知られる。上杉家はどんなに苦しい時でも、決して家臣をリストラしなかったと聞いた。そういう歴史を市民が誇りに思っている。今日は東京でスケジュールが入っており、残念ながら朝の山形新幹線で帰京したが、次の機会にはぜひともゆっくり歩いてみたい町だった。
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by news-worker | 2006-04-14 18:37 | 平和・憲法