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カテゴリ:宮古毎日新聞労組の挑戦( 5 )

 

初めての賃金交渉が本格化~台風接近の宮古島で

 昨日(12日)から沖縄・宮古島に来ている。台風4号が接近する中で、昨日は何とか飛行機は飛んだのだが、きょう(13日)は宮古島も暴風域に入り朝から大荒れ。外では激しい雨が横なぐりに降っている。いや「降る」という感じではない。水滴が突風にあおられ、もてあそばれながら水煙となって吹き飛ばされていく。
 午前8時19分には、35・9メートルの最大瞬間風速を観測したと、NHK沖縄放送局のテロップ・ニュースが伝えている。もちろん、飛行機も船も全便欠航。予定を変更して延泊せざるをえない。
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 宮古島入りの用件は、宮古毎日新聞労組の3回目となる団体交渉への出席。台風の中で、団交は予定通りきょうの午後、開かれた(初めて読まれる方は、カテゴリー「宮古毎日新聞労組の挑戦」の過去エントリーを参照いただきたい)。中心的な議題は夏の一時金。同労組には初めての経験となる本格的な賃金交渉が始まった。

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by news-worker | 2006-07-13 19:16 | 宮古毎日新聞労組の挑戦  

契約社員の記者3人が正社員に復帰~宮古毎日労組

 以前のエントリーでも何回か紹介(ここなど)した沖縄県・宮古島の地域紙「宮古毎日新聞」の労働組合のその後。きょう(19日)、第2回の団体交渉が開かれ、わたしも上部団体の立場で前回の初団交に引き続き出席した。
 5月の労組結成通告と同時に会社に提出していた要求のうち、いくつかに回答があった。正社員から契約社員に身分を変更されていた記者職3人(うち1人は労組委員長)について、会社は正社員に戻すと回答。また、契約社員として採用した従業員についても、3年以上の勤務実績があり、本人が希望する場合は正社員とすることを検討することも約束した。
 これは労働組合を立ち上げたからこその成果と言っていい。3人は契約社員への身分変更を納得して受け入れていたわけではない。断れば職を失うことになるかもしれないと考え、おかしいと思いながらも、不満に思いながらも従っていた。労働組合ができたことによって、個人の弱い立場では口にできなかった思いを会社にぶつけることができた。
 団交では、労働組合活動の保障をめぐっても①職場での労組関係文書の配布(ただし勤務時間外)②組合ファクス設置スペースの提供③掲示板1箇所の提供-などの前進回答があった。一方で、空き時間の会社会議室の利用はかたくなに拒否。理由もまったく納得できない。とりあえず、合意できなかった点は次回以降も話し合いを続けることとした。
 超ワンマン経営を続けてきた社長は、組合結成通告からそろそろ1カ月が経つ今も組合への警戒心は消えていない、という印象。それも無理はないかもしれない。しかし、前回の団交に比べれば、労働組合とは何なのかを少し理解した様子もうかがえた。また、従業員を個別に呼んで組合敵視の発言をするようなことも最近はなくなっている。団体交渉にも応じ、賃金制度や職制の整備もそれなりに検討している様子がうかがえる。「組合結成→いきなり弾圧→即、争議入り」という最悪のシミュレーションも用意しての組合立ち上げだったが、最初の1カ月はまずまず、と言ったところだろうか。

 カテゴリーに「宮古毎日新聞労組の挑戦」を新設した。宮古毎日労組は、最初から正社員だけでなく契約社員やパートも組織化して発足した。雇用形態の違いを超えて団結するその先進性は、労働組合という権利にどこまで可能性があるかを追求するチャレンジだ。過去の関連エントリーは、同カテゴリーを参照いただきたい。
 
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 写真は19日早朝の宮古島の朝焼け。日中は青空が広がり、気温も30度。セミの声が梅雨明けを思わせた。
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by news-worker | 2006-06-20 01:42 | 宮古毎日新聞労組の挑戦  

宮古毎日労組が初の団体交渉

 5月26日からの沖縄出張を終え、先ほど帰宅した。
 宮古島で日刊紙約1万6千部を発行している宮古毎日新聞社の従業員が労働組合を結成したことは、以前のエントリーで紹介した。きのう(5月30日)、初の団体交渉が開かれ、新聞労連からわたし、沖縄県マスコミ労組協議会から2人の計3人も、宮古毎日労組の上部団体としての立場で出席した。宮古毎日労組は委員長、副委員長、書記長の3人。会社側は社長ら役員3人が出席した。
団交は予定時間を大幅に上回って2時間以上に及んだ。要求への回答という観点から見るなら、初団交の成果は満足のいくレベルのものではなかったかもしれない。組合は結成通告と同時に大きく分けて6項目の要求書も会社に提出していたが、回答の大半は「検討中」「考えさせてくれ」だった。しかし、社長はいくつか、重要なことを口にした。

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by news-worker | 2006-05-31 22:18 | 宮古毎日新聞労組の挑戦  

早くも成果~宮古毎日新聞労組

 前回のエントリーで紹介した沖縄・宮古島の宮古毎日新聞労組は、完全に社長を圧倒し、早くも要求実現の成果を挙げつつある。毎週金曜日、勤務時間外の早朝に開かれていた(つまり無給だった)ミーティングの時間変更を会社側が提案してきた。
 同労組の結成は、島内で意義のあるニュースとして受け止められている。官公庁や島外資本の民間企業にはいくつか労組があったが、純然たる島内企業に労組が結成されたのは初めてであり、島内の社会経済に大きなインパクトを与えているようだ。
 沖縄タイムス、琉球新報の県紙2紙、地元ケーブルテレビなどが相次いで報道したのに続き、宮古毎日新聞も23日付けの紙面に写真入りで記事を掲載。同社のホームページにも掲載されている。

 宮古毎日新聞HPトップ
 従業員が労働組合結成/宮古の報道機関では初 宮古毎日新聞
 
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by news-worker | 2006-05-24 14:09 | 宮古毎日新聞労組の挑戦  

委員長は契約社員~沖縄・宮古島の地域紙で労組結成

 沖縄県には「県紙」と呼ばれる沖縄タイムス、琉球新報の2紙のほかに、離島で発行されている新聞がいくつかある。そのうちの一つ、宮古島で「宮古毎日新聞」を発行する宮古毎日新聞社の従業員らが21日、労働組合を結成した。わたしも20日に宮古島市に入り、結成大会に出席。きょう22日朝には社長への労組結成通告に同行した。新組合は新聞労連、および新聞労連沖縄地連、沖縄県マスコミ労組協議会(沖縄県内の新聞、放送の労組8者で構成)への加盟を決めている。新聞労連では86番目の加盟組合になる。
 宮古毎日新聞は1955年に創刊。朝刊単独紙で12ページ、約1万6000部を発行している。地域に根ざした地元ニュースに強い。全国ニュースは時事通信の配信を受けている。
 宮古毎日労組は離島の新聞に誕生した労働組合という意味で朗報だが、それ以上に組織方針が極めて画期的、先進的だ。正社員だけでなく契約社員、パート社員のいわゆる非正社員、関連会社のパート社員をも最初から組合員としている。企業別労組としてはまだ圧倒的に少数派だ。正社員と、雇用が不安定な非正社員の〝格差〟をいかに縮め解消するかが労働運動の大きな課題になっている今、宮古毎日労組が最初から「正社員であろうが契約社員、パート社員であろうが、みな同じ職場で働く仲間」との意識を共有して活動をスタートしたことは、大きな意義を持っていると思う。
 もう一点、宮古毎日労組は、役員以外の全従業員を組織対象にしている点も画期的だ。局長も部長も組合員としている。少なくとも新聞労連の加盟組合の中では、初めてのケースではないかと思う。
 実際に、委員長は契約社員の30代前半の記者、書記長は編集局次長兼報道部長の肩書きを持つ記者である。

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by news-worker | 2006-05-23 01:21 | 宮古毎日新聞労組の挑戦