カテゴリ:労働組合( 38 )

 

MIC争議支援総行動

 25日は、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の争議支援総行動。争議組合支援のため、新聞労連をはじめMIC加盟の各単産の組合員が争議相手の会社に抗議行動をする。夜の銀座デモと同じく、毎年、この時期と春闘中の2回が恒例になっている。
 きょうは午前10時半に、板橋区内の出版販売会社からスタート。ここは定年を55歳から60歳に延長した際、55歳以降の賃金を一方的に半分以下に切り下げた。出版労連加盟の組合があるが、会社内では組合員は少数派。裁判所と労働委員会の両方で争っているが、会社は一向に歩み寄ろうとしない。集まった組合員約100人で抗議のシュプレヒコールを上げた。
 次は秋葉原にある凸版印刷本社へ。印刷産業では日本はおろか世界でも屈指の大企業。しかし、全労連系の全印総連に加盟する組合と、連合系の組合とがあり、少数派の全印総連の組合員は40年にわたって賃金や昇給で差別を受けてきた。古典的とすら言えるこうした組合間差別が、いまだに決着していないというのも珍しい。6年越しの争議は和解交渉に入っているが、会社側がいまひとつ煮え切らないという。ここでも100人以上がシュプレヒコールを上げ、争議解決への決断を求めた。
 このほか、夕方まで3カ所を回った。

 写真は凸版印刷本社前の抗議集会

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by news-worker | 2005-11-25 23:13 | 労働組合  

MIC夜の銀座デモ

 22日は恒例の「夜の銀座デモ」。新聞労連のほか、出版労連や民放労連などマスコミ産業、映画演劇、音楽など文化、情報関連産業の産別組合9団体でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(議長はわたし)と、東京・銀座の地元労組でつくる中央区労協が共催する年末闘争デモに約250人が集まった。
 もともと銀座は映画、演劇の街でもある。いつごろ始まったのかは定かでないが、映画演劇関係の労組支援として、MICと中央区の労組が合同でデモを行ったのが起源らしい。今では例年、この時期と春闘の時期の年に2回、行っている。
 午後7時に東銀座をスタート。デパート松屋の横からプランタンを抜け、数寄屋橋交差点を横切るコースを1時間弱。「憲法改悪ハンターイ」「言論、表現の自由を守れー」などと元気よくシュプレヒコールをあげた。やっぱり、声を出すのは労働運動の基本だ。
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by news-worker | 2005-11-23 00:06 | 労働組合  

権利としての労働組合

 尼崎から戻ってすぐに、11日は新聞労連の中央執行委員会、12-13日は中央委員会と会議漬けだった。
 新聞労連の中央執行委員は、北海道や東北、関東など地域ブロック組織である地連からの選出と、朝日、毎日、読売、日経の大手組合は組合単独からの選出の2種類からなり計21人。実際の会議となると、本部3役と呼ばれる委員長、副委員長、書記長のほか会計幹事2人や主要専門部のメンバーら、場合によっては各地連の委員長も加わって40人くらいの規模になる。中央委員は労連加盟の84組合のすべてから最低1人は選出。中央委員会の上には、全組合の代議員からなる「大会」があり、労連の最高の意思決定機関となる。中央執行委員会と中央委員会、大会の関係は、内閣と議会のそれだが、組合の執行部でも経験しないと、イメージを持ちにくいかもしれない。
 大会は毎年7月に新執行部と年間の運動方針を決める「定期大会」、1月下旬ないし2月上旬に春闘方針を決める「臨時大会」が開かれる。その合間に春と秋の2回、中央委員会が開かれ、春は春闘総括と夏の一時金(ボーナス)要求など夏闘方針がテーマ、秋は冬の一時金要求など秋年末闘争方針がテーマになる。この4回の大会、中央委員会が新聞労連の基幹会議となり、年間活動の基本サイクルだ。
こうしたことは、どの産業でも労働組合なら基本的に同じ。「闘争」や「たたかい」といった用語が並び、「団結ガンバロー」と拳を振り上げるスタイルは、旧態依然と言ってしまえばその通りだ。

 新聞労連の今回の中央委員会では、わたしは運動方針としても日常の取り組みとしても、「権利」の視点を基軸に据えようと訴えた。既得権益を守れ、という意味ではない。労働組合それ自体が、弱いものが団結し、交渉し、行動する権利である、という意味での権利であることを自覚しようということだ。
 印刷部門の別会社化という合理化では、前にも書いた(「譲れない一線がある」、「続譲れない一線」)下野新聞では、全下野労組の反対を押し切り、会社が来春の退職者の補充として、別会社の賃金を適用した高卒者の採用募集を強行しようとしている。労使が交渉している中での既成事実づくりであって、合理化案件は労使対等の事前交渉を経て決定されるという労使協定をないがしろにしている。これを許せば、労働組合は存在意義がなくなる。昨年、プロ野球選手会がこだわり、ストを決行したのもこの点にあった、つまり労使対等でプロ野球のあり方を話しあいたい、という点にあったとわたしは考えている。
 この労働組合という権利それ自体を手にできていない人たちが、社会には大勢いる。そうした人たちが無権利状態のままに置かれ続けるならば、既存の労働組合はまさに「特権」となり、「既得権益にしがみつく抵抗勢力」ということになる。実際に、9月の衆院選では労働組合はそう批判された。
 権利が権利として輝くためには、その権利が正しく行使されていなければならない。今は無権利状態の人たちが、どうやって労働組合という権利を手にできるか。組合を作ろうとしただけで解雇されてしまう例を、わたしも知っている。既存の労働組合がその手助けをしていかなければならない。わたしたちの抵抗が、正当な権利の行使とみなされるかどうかは、そうした運動を本気で進めるかどうかにもかかっている。

 全下野労組の別会社・転籍反対の取り組みの近況を少し紹介すると、労組は県議会や地元財界、地方自治体などへも会社の計画の無謀さを訴え、支持を要請している。組織の内側に閉じこもるのではなく、自分たちの労働条件の問題であるとともに、地方紙が担う地域の言論機関としての社会的責任を自覚し、やみくもな合理化が新聞に何をもたらすかを問おうと、労働組合が積極的に地域社会に出て行っている。スタイルは旧態依然かもしれないが、全下野労組の取り組みに地域の理解が得られつつあるとの実感を持っている。

 中央委員会ではこのほか、衆院選の結果を受けて改憲手続きの前倒しが始まっている、との情勢認識を示し、共謀罪の3度目の国会提出があっさりと決まったことなど、「言論・表現の自由」「知る権利」の危機的状況もより深刻になっていることを訴えた。執行部として特別決議を用意し、採択された。
 共謀罪をめぐっては、13日夜、日弁連主催の緊急市民集会に出席し、わたしも発言した。あらためて書きたいが、状況は相当に厳しい。
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by news-worker | 2005-10-14 10:58 | 労働組合  

MIC定期総会

 昨日(8日)は日本マスコミ文化情報労組会議(通称MIC)の定期総会。議長再任の承認を受けた。加盟の各単産組合からの発言は、やはり衆院選の結果と改憲の行方についてが多かった。衆院選で労組が「抵抗勢力」のレッテルを貼られ、それに対し有効な反論がなかったことは深刻な事態だ。個人加盟労組などを受け皿に、派遣社員や契約社員などいわゆる非典型雇用の人たちの権利擁護のために既存の労組が動かなければ、この「弱いものがいっそう弱く」の新自由主義の流れは止まらない、との危機感を共有した。
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by news-worker | 2005-10-09 07:31 | 労働組合  

連合の新体制スタート

 日本の労働組合のナショナルセンター「連合」の新執行部体制が発足し、7日の朝刊各紙も社説などで今後の路線に注文をつけている。
 会長選では組織人員3300人でしかない全国コミュニティ・ユニオン連合会の鴨桃代氏が、予想以上の善戦ぶりを示した。同連合会はいわゆる非正社員労働者が中心。既存の労組が、正社員中心の発想からなかなか脱却できないことへの内部からの強烈な批判だった。実は新聞産業でも課題は同じだ。前にも書いたが、栃木県の下野新聞社で、印刷部門の別会社化・社員の転籍をめぐり持ち上がっている労使の対立も、根底ではわたしたちの労組が今後、非正社員をはじめ労組が組織化されていない労働者とどう向き合っていくのか、という課題と密接に結びついている。単に既得権益を守ろうとするだけの抵抗ではない。「働く者の権利」という普遍的なテーマに直結している。だから譲れない。そして、そのことを広く読者や市民にも理解してもらえるような運動でなければ意味はないと考えている。
 連合に話を戻すと、新聞労連はナショナルセンターに参加していない「中立系」の産別組合だが、連合加盟の労組の人と話をする機会が時々ある。憲法問題への対応で連合の現状を憂える声をけっこう耳にする。新会長の高木剛氏の出身母体のUIゼンセン同盟は、集団的自衛権行使にまで踏み込んだ改憲容認を組織決定している労組だ。この点では、民主党の前原代表と共通している。わたしも連合の今後を危惧している。
 労働組合は本来的には反戦平和勢力だ。第一次世界大戦の教訓からILO(国際労働機関)が設立されたのも、戦争を引き起こすのは社会的な矛盾の増大、格差の増大であり、それを解消するには労働者の権利と地位の向上が不可欠なためだ。
 戦争を容認するなら、それはもはや労働運動ではない。
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by news-worker | 2005-10-07 10:13 | 労働組合  

UNI世界大会 その5(終)

 UNIの第2回世界大会は25日午後、4日間の日程を終え閉会した。最終日の25日は「企業の強欲に警鐘を鳴らす」として、CSR(企業の社会的責任)をテーマに討論が行われた。
 4日間の議論を通じて感じるのは、本来は働く者の立場は一つのはず、ということだ。現実には労働組合の間にも色々な立場があって、時には労組同士が対立したりする。UNIが国際労働運動として「マイ・グローバル・ユニオン」を訴えるのも、現実はそうなっていないからに他ならない。とくに日本の労働組合は長らく企業内組合でやってきた。正社員を構成メンバーとする発想が抜きがたく残っており、ややもすれば「会社あっての組合」、つまり御用組合になってしまいがちだ。まず、自分たちの組織の外に目を向け、自分たちと同じように働きながら、権利が踏みにじられたままの人たちと向き合わねばならない。今、「労働組合」という権利がもっとも必要なのは、そうした人たちだ。労働組合を作ろうとしただけで解雇されかねない人たちを、わたしたち既存の労組が手助けしなくて、だれが救えるか。同じ働く者として、手を差し伸べることは、結局はわたしたち自身の権利を守ることにつながる。そのことを大会の議論から実感している。
 もう一つは、経営者との間合いだ。大会では何度か、「意識の高い経営者」「わたしたちのパートナー足りうる経営者」という意味の発言があった。労働者が一生懸命にサービスすれば顧客は満足する、顧客の満足は経営者に利益をもたらす、だから経営者は労働者との対話に誠実に応じる、という発言もあった。いわゆる「労使協調」とは少しニュアンスが違う労使のパートナーシップだ。経営者の方針には逆らわない、ということではない。むしろ労働組合がCSRその他の経営責任を不断に追及していてこそ、そのパートナーシップは生まれると思う。企業内組合が主流の日本だからこそ、労使のパートナーシップの問題には色々と考えることが多い。
 ともあれ、時差ぼけとたたかいながらの密度の濃い4日間だった。次回、第3回の世界大会は2010年に長崎で開催される。
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by news-worker | 2005-08-26 13:50 | 労働組合  

UNI世界大会 その4

 今日(24日)は昼食休憩中に、貧困の撲滅を掲げた屋外での集会があり、続いて印刷部会の代議員は、組合を弾圧しているシカゴ市内の印刷会社の事務所に行き、会社への抗議行動と社員への激励を行った。
 争議などの抗議行動は日本では、会社の事務所前に集まり、何人かが発言し最後はその場で全員でシュプレヒコールだが、米国式と言えばいいだろうか。会社事務所前の歩道を、一列の楕円形になってグルグルと歩きながら、歌を歌ったりシュプレヒコールを上げる。古い記憶だが、米国のジャーナリストのジョン・リードを紹介した映画「Reds」に、この米国式デモのシーンがあったと思う。
 とにかく明るく、が米国流だろうか。楽しい経験だった。日本に帰ったら一度、MICの争議支援行動などの際に試してみようか。
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by news-worker | 2005-08-25 14:00 | 労働組合  

UNI世界大会 その3

 24日のUNI世界大会3日目の討論テーマは「あなたは一人で働いているのではない」。多国籍企業を対象に、労働組合の組織化が議論された。
 事例報告では、印刷、放送、ケーブルテレビなどを手がける多国籍企業「Quebecor(ケベコール)」での組合組織化が印象に残った。同社は印刷部門では米国やカナダをはじめとして北米、中南米、欧州とインドに160の印刷工場を持つ。UNIの印刷部会(新聞労連もここに所属している)が2000年から組織化に取り組んだ。そのうち米国の工場の従業員を対象にした取り組みでは、14カ国から120人のUNI加盟組合メンバーが参加。従業員への接触、説得活動(日本の労働運動風に言えばオルグ)を続けると同時に、同社の顧客、株主、政界にも圧力をかけ続け、労働組合の設立を同社経営側が妨害しないよう、けん制を続けた。
 組合設立にこぎつけたネバダ州の工場で働く女性も登壇。2003年10月に、目立たないようホテルで開かれた組合設立のプロジェクト会議に初めて参加。以後は月に1回から週に1回、会合を開いてネットワークを広げていった。仕事は印刷機へのインクの注入。根気と集中力がいるきつい仕事。労働組合についての勉強を続ける中で、仕事に必要な訓練を受けていない、従ってけがが多い、医療保険が高いのに給料は上がらずボーナスも1%だけ、など数々の問題が職場にあることを自覚するようになったという。本格的な労使協約の締結はこれからだが、組合ができて職場環境が良くなれば、仕事も楽しくなると思っているという。彼女は発言の締めくくりに「世界中のケベコールの労働者が団結すれば、会社にわたしたちの権利を認めさせることが可能だ」と話した。
 またドイツの労組の代表は、DHL(Deutsche Post World Net)が急速に世界中にネットワークを展開した中で取り組んでいる労働組合の組織化を報告。親会社だけでなく、それぞれの国でDHLの労働者の労働組合をつくり、経験を共有していきたいと、展望を話した。
 UNI印刷部会のミュラー委員長(フランス出身)も発言に立った。ケベコールの組合組織化は印象に残る出来事だが、すべての国で可能だろうか。国により労働組合の考え方も異なる中で、それぞれの産業、地域の中でどうやって意思決定を共有していくか。今後は、地域や各労働団体の間にある壁を取り除いていくことが必要だ、と指摘した。
 ミュラー委員長の指摘に、日本の労働運動の実情が頭をよぎる。グローバルどころか、一企業の中でさえ、組合が複数あって互いに敵視し合っているケースも少なくない。組合間の対立で、だれがいちばん得をしているかは明らかだ。ケベコールの女性労働者の「団結すれば、会社にわたしたちの権利を認めさせることが可能だ」という言葉は、そのままわたしたちにも当てはまる。

 余談だが、米国の労働組合の活動家は当然というか、みなブッシュ大統領が嫌いだ。オハイオ州出身の活動家は、登壇してまず「皆さんにおわびしたい。オハイオ州の投票結果が、最後にブッシュを当選させてしまった。次回の選挙ではそうならないようにすることを約束する」と話して、会場の笑いを誘った。
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by news-worker | 2005-08-25 08:05 | 労働組合  

UNI世界大会 その2

 シカゴでのUNI世界大会2日目(23日)の中心討議テーマは「世界をdecent workに目覚めさせよう」。「decent work」とは、直訳すれば「適正な労働」ということになるのだが、それだけでは表現できない様々なニュアンスを含んでいる。強いて言えば、見合う報酬が得られる労働、搾取やごまかし、人種や性別などあらゆる差別や人権侵害がない労働、ということになるだろうか。例えば、同じ仕事をしているのに身分によって賃金が異なれば、それはdecent workとは呼べない。最近ではILO(国際労働機関)もこの概念の普及に力を入れている。
 UNI大会では、グローバルユニオンの構築と絡めて議論されている。近年は各産業分野で多国籍企業が幅を利かせ、国境を越えてやりたい放題をやっている。ならば、労働組合も国境を越えて連帯し、とりわけdecent workが実現できていない途上国などの地域の労働者を労働組合に組織化し、decent workを実現させねばならない、というのがUNI本部の問題提起だ。
 大会での議論では、やりたい放題をやっている多国籍企業の代表格として、小売流通のウォル・マートが再三、やり玉に上がる。労働組合を作ろうとした従業員を解雇したり、ドイツでは、組合結成の動きがあった店舗を何と閉鎖したり。
 一方、ある地域の労働者が目覚め、労働組合に組織化されると、多国籍企業はより安価で使い勝手がいい(つまり安い賃金でよく働き、しかも、いつでも解雇できる)労働力を求めて、別の地域に進出する。労働者から見れば、仕事に見合う報酬ではないとしても、仕事がないよりはマシ。多国籍企業は「底辺への競争」を労働者間にもたらすというわけだ。組織化をてこ入れすべき対象として、UNIがもっとも重視しているのは中国だ。これは実感として分かる。日本の産業界が果てしなきコストカットに追いこまれているのも、安価な労働力を背景に急成長してきた中国経済に立ち向かうためだ。UNIは、中国の労働者を労働組合に組織化し、UNIのメンバーに迎え入れて支援しなければ、中国にdecent workは実現できない、と説く
 UNIが目指すグローバルユニオンとは、中国などを含めて世界中にネットワークを持ち、多国籍企業との間で、地域を問わない普遍の労働協約を確立する労働組合運動だ。中国の労働者が、どんなに安い賃金と低劣な労働条件でも文句一つ言わずに働くいている限り、リストラをはじめとする日本の労働者の苦悩も終わらないだろう。
 討論では各国の代議員が入れ替わり、発言台に立ち、decent workの重要さを強調し、実践の事例を報告した。国境のないグローバルユニオンへ、まず必要なのは、自らの組合の外に目を向け、労働組合に守られていない人たちに何が起きているかを直視することだろうか。わが身を振り返れば、ため息が出るくらいに困難で長い時間がかかる課題だが。
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by news-worker | 2005-08-24 14:17 | 労働組合  

UNI世界大会 その1

 シカゴにいる。東京と時差14時間。こちらは朝の8時だが、東京では午後10時。時差ぼけで眠い。
 出張の目的であるUNI(Union Network International)の第2回世界大会は昨日(22日)夜、シェラトンホテルのボールルームで開会式があった。代議員、オブザーバー、ゲストを含め参加者は1500人くらいか。UNI幹部や来賓のスピーチの合間に、大道芸のパフォーマンス、シカゴの黒人の子どもたちのゴスペル合唱などが入り、にぎやか。
 UNIとは、いくつかの国際的な産業別労働組合組織を統合した国際労働団体。発足は2000年と新しく、今回は01年に続く2回目の世界大会となる。業種別にカバーしているのは印刷、放送・出版・文化、テレコム(通信・郵便)、商業・金融などで、新聞労連は印刷部会へ加盟している。ちなみに第3回世界大会は2010年に日本で開催することが内定している。
 今日から3日間にわたって行われる大会討論のテーマは大きく3つ設定されている。「グローバルユニオンを目指す」「組合組織を強化する」「企業の強欲を許さない」だ。開幕式のスピーチでは「労働組合は組合員の給料を引き上げてきた。成功だった。しかし、一日を2ドル以下で暮らさなければならない労働者がまだ大勢いる」という指摘もあった。
 従来の慣行に縛られ、なかなか既存組織の外に視野が広がらない日本の労働組合には耳が痛い。あるいはそもそも、指摘されていることの意味が理解できないかもしれない。労働組合という権利を手にしているものが、その権利を手にできていない人たちに連帯を呼びかけよう、手を差し延べよう、ということだ。ちなみに今回の大会のテーマは「imagine」。ジョン・レノンのあの詩の通りだ。労働運動のスタイルという点でも、今回は学ぶことが多い。

ホテルの窓からの夜景。シカゴの街は、古い建物と新しいビルの調和が取れていて、落ち着いた雰囲気だ。
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by news-worker | 2005-08-23 21:57 | 労働組合