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餃子のまち宇都宮

 c0070855_053695.jpg宇都宮と言えば餃子。東京に戻る前の昼食に、JR宇都宮駅前の餃子店「宇都宮餃子館」に新聞労連本部のメンバーらと一緒に入り、6人で焼き餃子や揚げ餃子、蒸し餃子など130個を平らげた。おいしかった。
 全下野労組の方に聞いた話では、宇都宮市の職員が「何か町おこしで売り出せるものはないか」と色々調べていたら、宇都宮市が餃子の消費量日本一であることを発見。以後、「餃子のまち」として売り出したという。「決してうまかったわけではなく、ただ沢山食べていただけなんですよ」ということらしいが、今や立派な名物。駅の売店には「餃子せんべい」や「餃子ふりかけ」なんかもあって楽しい。
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by news-worker | 2005-11-30 00:05 | 食日記  

たたかう全下野新聞労組を支援

 28、29日は下野新聞社(栃木県宇都宮市)の印刷部門別会社化・転籍計画の白紙撤回を求め、会社と激しく闘っている全下野新聞労組の支援で、宇都宮に出張。新聞労連のほか地元労組にも参加してもらい、支援共闘会議を立ち上げた。28日夜は、ルポライター鎌田慧さんを迎えて「県民・読者と考える地方紙の今とこれから」と題した市民参加のシンポジウムを開催。29日は朝から、全国から集まった新聞労連組合員とともに、街頭でビラ配り。その後は下野新聞社の本社前で抗議集会を開き、出勤してきた役員にシュプレヒコールで計画の白紙撤回を求めた。
 ワンマン振りが際立つ社長もシュプレヒコールで出迎える予定だったが、あまりの迫力に恐れをなしたのか、ついに社前集会中には姿を見せずじまい。後で聞いたら、ふだんよりも出勤を1時間も遅らせたらしい。全下野新聞労組のブログ「闘争日記!」「社長が逃げた!?」とのエントリーを立てている。
 色々と感じ入ることが多かった鎌田慧さんの講演を始め、紹介したいことは山ほどある2日間だったが、さすがに頭が疲れている。詳細はあらためて書きたい。
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            下野新聞本社前の抗議集会
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by news-worker | 2005-11-29 23:31 | 全下野新聞労組の闘争  

マスコミ就職フォーラム

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 きのう27日は、新聞労連、全印総連(印刷産業の組合)、出版労連、広告労協の4団体共催の「就職フォーラム」を開催。これから就職活動を始める大学3年生を中心に、200人以上が参加した。
 マスコミの仕事をリアルに知ってもらい、進路志望を決めるのに役立ててもらうのが狙い。仕事選びのミスマッチを防ぎ、ひいては一人でも多くのやる気を持った人材を仲間に迎え入れたい、と思う。労働組合の主催だから、企業主催の説明会とは違って、いいことばかりではなく、わたしたちの仕事のマイナス面もさらけだすよう努めている。
 フォーラムは①報道②制作・編集③営業・ビジネス-の3部構成。ことしは民放労連の協力も得て、テレビ業界からもパネラーに参加してもらった。わたしは、報道のセッションの進行役を務めた。パネラーには朝日新聞・経済部、毎日新聞・社会部、テレビ東京の記者3人。それぞれに日常の仕事ぶり、嬉しかったことやつらいことなどを話してくれた。まとめでは、わたしから学生たちに「必要だと思ったら見知らぬ人の家に夜行き、ピンポーンと呼び鈴を押すこともある。なぜなら情報を持っているのは『人間』だから。人と会い、話を聞き出すのが記者の仕事」と話した。さて、学生たちはどんな風に受け止めてくれただろうか。
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by news-worker | 2005-11-28 09:00 | 新聞業界への就職  

書評「ブログ・ジャーナリズム」

 c0070855_041815.jpgマスコミ業界の専門紙「文化通信」編集部から依頼を受け、同紙の新年特集の書評で、時事通信編集委員の湯川鶴章さん、北海道新聞記者の高田昌幸さん、元徳島新聞記者の藤代裕之さんの共著「ブログ・ジャーナリズム」野良舎刊、定価1500円)を担当した。
 実を言うと本は藤代さんから贈呈を受けていた。非常におもしろく、興味深く読ませていただいたので「ニュースワーカーで紹介しなければ」と思っていたところに、文化通信から依頼があった。どんなことを書いたかは、文化通信の発行を待っていただきたいが、湯川さん、高田さん、藤代さんの座談会で、今のマスメディアが抱える構造的な病理が多角的、多面的に浮かび上がっていることがこの本の真髄だと思う。
 湯川さんは新聞労連の産業研究学習会に講師として来ていただいたことがある。湯川さんのように、編集委員としてネット時代のマスメディアを専門にしている方がいる時事通信という組織に、実はあらためて驚いている。わたしも同じ「通信社」の名がつく組織に所属している(現在は休職中)けれども、湯川さんのような存在は望むべくもない。時事通信の度量の広さというか、湯川さんに社外での活発な活動を許していることも、わたしの所属組織と比較すれば特筆ものだ。
 高田さんは、北海道警の裏金問題を追及した北海道新聞の取材班を率いた。新聞労連の若手記者研修に講師として来ていただいたこともあるが、豊富な取材経験、現場経験から、本当にマスメディアの現状を憂慮されている。わたしとは同年代で、フィールドは違うものの同じ時代を記者として過ごしている。高田さんと話していると、わたし自身、彼の考え方と近いな、と感じるし、色々な発想も得られて刺激を受けている。
 藤代さんは新聞労連の青年部活動の経験もあり、労働組合運動の現状にも手厳しい。新聞産業から離れたのはある意味では残念だったけれども、彼は新聞(新聞社ではない)は好きだから、今後も外から色々と手厳しく言ってもらえるならば、新聞にとっては悪いことではない。新聞(あるいは新聞業界)の側で、それを受け止められるかどうかが問題だと思う。実はこのブログ「ニュース・ワーカー」も藤代さんに勧められて始めた。

 3人それぞれに今のマスメディアの内情に詳しいから、座談会の内容も濃い。ぜひ、購入して一読を。藤代さん、ありがとうございました。
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by news-worker | 2005-11-26 10:10 | 読書  

MIC争議支援総行動

 25日は、日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)の争議支援総行動。争議組合支援のため、新聞労連をはじめMIC加盟の各単産の組合員が争議相手の会社に抗議行動をする。夜の銀座デモと同じく、毎年、この時期と春闘中の2回が恒例になっている。
 きょうは午前10時半に、板橋区内の出版販売会社からスタート。ここは定年を55歳から60歳に延長した際、55歳以降の賃金を一方的に半分以下に切り下げた。出版労連加盟の組合があるが、会社内では組合員は少数派。裁判所と労働委員会の両方で争っているが、会社は一向に歩み寄ろうとしない。集まった組合員約100人で抗議のシュプレヒコールを上げた。
 次は秋葉原にある凸版印刷本社へ。印刷産業では日本はおろか世界でも屈指の大企業。しかし、全労連系の全印総連に加盟する組合と、連合系の組合とがあり、少数派の全印総連の組合員は40年にわたって賃金や昇給で差別を受けてきた。古典的とすら言えるこうした組合間差別が、いまだに決着していないというのも珍しい。6年越しの争議は和解交渉に入っているが、会社側がいまひとつ煮え切らないという。ここでも100人以上がシュプレヒコールを上げ、争議解決への決断を求めた。
 このほか、夕方まで3カ所を回った。

 写真は凸版印刷本社前の抗議集会

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by news-worker | 2005-11-25 23:13 | 労働組合  

MIC夜の銀座デモ

 22日は恒例の「夜の銀座デモ」。新聞労連のほか、出版労連や民放労連などマスコミ産業、映画演劇、音楽など文化、情報関連産業の産別組合9団体でつくる日本マスコミ文化情報労組会議(議長はわたし)と、東京・銀座の地元労組でつくる中央区労協が共催する年末闘争デモに約250人が集まった。
 もともと銀座は映画、演劇の街でもある。いつごろ始まったのかは定かでないが、映画演劇関係の労組支援として、MICと中央区の労組が合同でデモを行ったのが起源らしい。今では例年、この時期と春闘の時期の年に2回、行っている。
 午後7時に東銀座をスタート。デパート松屋の横からプランタンを抜け、数寄屋橋交差点を横切るコースを1時間弱。「憲法改悪ハンターイ」「言論、表現の自由を守れー」などと元気よくシュプレヒコールをあげた。やっぱり、声を出すのは労働運動の基本だ。
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by news-worker | 2005-11-23 00:06 | 労働組合  

「ご臨終メディア」

 映像作家の森達也さんと作家森巣博さんの対談「ご臨終メディア」(集英社新書)を読んだ。内容は、とにかく読んでもらうのがいちばんだが、メディアの内部に身を置くわたしとしては、文中のひと言ひと言がグサリ、グサリと胸に突き刺さる思いがした。
 北海道新聞の高田昌幸さんや毎日新聞の磯野彰彦さんも指摘している通り、メディアの内側にいる人間の間でもこの本の受け止め方は、分かれるかもしれない。そして、わが身のことが書かれていると受け止められない人は、文字通り「ご臨終」だろう。
 メディア、中でも新聞、放送の人間には、ぜひ読んでもらいたい。そして、わが身のことと受け止められるかどうか、自身に問い掛けてみることをお奨めする。
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by news-worker | 2005-11-20 20:43 | 読書  

続 被害者の実名、匿名

 事件事故をめぐるメディアへの警察発表の際、被害者の氏名を実名とするか匿名とするかの判断を警察に委ねるべきかどうか。わたしは「被害者の実名、匿名」のエントリーで、新聞協会が国の「犯罪被害者等に対する基本計画検討会」に慎重姿勢を求めたことに対して「その主張は正論であることは違いない。わたし自身の考え方も近い。しかし、一般の市民からは支持を受けないだろうな、と思う。これまで、新聞やテレビの事件事故報道は『被害者不在』をずっと続けてきたからだ」と書いた。その後、このエントリーに批判的なTB、コメントもいただいたので、少しわたしの考えを補足して書いておきたい。
 被害者の氏名の扱いを警察の裁量に委ねるのを是とする主張の最大の理由は「メディアの被害者に対する配慮の無さ」だろう。そのことはわたしも否定しない。被害者側が警察に匿名発表を求めることも理解できる。しかし、今の警察は決して国民を守る存在ではない。確かに、そういう責任と期待を負っている公権力だが、最近の警察には恣意的に強制捜査権を行使する例が目立つ。それは、今のメディアが「国民の知る権利を代行する」責任を果たしていないのと似た関係にあるといってもいいと思う。
 今の警察は、例えば政治的主張の表現活動として容認されるべき「ビラまき」行為に対しても、住居侵入などの容疑で逮捕している。ビラの内容は「イラクへの自衛隊派遣反対」であったり、配布しているのが共産党員だったり、恣意性は明らかだ。今の共産党員が、明日は民主党員がターゲットにならない保障はない。これに共謀罪でも新設されたら一体、どうなるのか(メディアも追及が甘い)。
 また、北海道警など捜査費の不正流用を自ら認めた例でも、裏金づくりの過程で警察組織内で行われていたはずの数々の違法行為は捜査すらしていない(メディアも追及が甘い)。いわゆる埼玉県桶川市の女子大生殺人事件でも、被害者が生前、ストーカー行為の被害を訴えていたのに放置し、事件後、そのことが発覚するといったんは謝罪しながら、遺族が起こした損害賠償請求訴訟では一転して責任回避の姿勢を見せた。何があっても守る対象は「国民」ではなく「警察組織」だ。
 そこまで日本中の警察官すべてが悪質ではないとしても、警察は事件事故の当事者がメディアと接触するのを極度にいやがる。「捜査妨害」との理由だ。自由裁量を彼らが手にしたとき、恐らく、匿名発表の乱発が始まる。被害者情報をメディアから遮断することを社会が是とすることは、メディアが警察発表だけで記事を書くことを社会が是認することを意味する。しかし「警察発表の垂れ流し」は、まさに今のメディアの体質的な問題点だ。これは大きな矛盾だ。
 今のメディアの報道姿勢に問題が大ありなのは間違いない。しかし、だからといって被害者保護の名目で、被害者情報の扱いを今の警察に委ねることに、わたしは同意できない。
 ここまで書いてきて思うのだが、カギになる用語は「今のメディア」と「今の警察」かもしれない。メディアの内部に身を置くわたしとしては、メディアが変わるしかない、変えるしかないと考えている。しかし、現実の問題としてメディアはちっとも変わらないし、それでは何ら現実的な問題の解決にもならないということも理解できる。二者択一の問題ではないのかもしれない。
 被疑者のための「当番弁護士制度」というものがある。弁護士会が当番制で弁護士を待機させておき、逮捕直後でも被疑者の要請があれば接見に赴く、という制度だ。これにならうなら、被害者がメディアでもなく警察でもなく、第三者に様々な相談をできる制度、機関の実現を目指すことが必要かもしれない。警察が、メディアへの発表が必要と判断した場合は、被害者側にそういった制度、機関があることを通知することを義務づける。被害者の依頼を受け警察、メディアの間に入って、被害者の諸権利を守る制度、機関だ。これは思いつきと言えば思いつきだし、本来はメディア自身がそうした信頼を得なければならない、ということが大前提だが。

追記(11月19日午前0時45分)
 日中はバタバタしていて、夕刊にろくに目を通していなかったのだが、こんな記事が出ていた。 
「被害者は実名発表を」 殺人事件被害者の父が請願書(朝日新聞)
 「犯罪被害者実名で」遺族が首相あてに請願書(読売新聞)

(以下、読売記事の引用)
 東京のJR池袋駅ホームで1996年、男に暴行を受けて死亡した埼玉県春日部市の立教大4年小林悟さん(当時21歳)の父・邦三郎さん(60)が18日、「警察は犯罪被害者をできるだけ実名発表し、報道機関の自主判断に委ねることを望む」と訴える小泉首相あての請願書を内閣府に出した。

 政府の犯罪被害者基本計画案作りでは、被害者名を実名・匿名のどちらで発表するかの判断を警察に委ねる方向で議論が進んでいるだけに、被害者遺族が実名発表を求める動きは、議論に一石を投じそうだ。

 日本民間放送連盟も同日、実名原則への修正を求め、再度申し入れた。

 請願書では、「被害者の実名・匿名発表と報道被害は、論じる基本が異なる」とした上で、「匿名は人間としての存在を否定する行為で、亡き者が一番悔しい思いをしており、実名報道が原則」と強調。

 「マスコミが被害者の了解を得てから取材するのは当然」としつつ、「加害者の話だけで事実と違うことを公表され、被害者が社会から批判され、誤報で傷付くのが報道被害。警察の確認が不十分のまま報道されているのが現状で、これらを調査し、正してくれるのもマスコミだ」としている。
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by news-worker | 2005-11-18 20:24 | メディア  

全下野新聞労組が闘争ブログを開設

 栃木県の地方紙、下野新聞の労組「全下野新聞労働組合」が、印刷部門の別会社化・転籍計画に反対する闘争・争議のブログ「闘争日記!」を立ち上げた。日々の闘争の取り組みを紹介し、広く県民や読者にも理解と支持を訴えていくためだ。きょう16日は、宇都宮地裁で開かれた仮処分申請の第1回審尋のもようを紹介するエントリーを立てている。

 全下野労組の闘争は既得権益を守るのが目的ではない。わたしは、働く者の権利を守るたたかいだと位置付けている。「権益」ではなく「権利」。労働組合とは、それ自体が「弱者の権利」だ。労働組合の本来のあり方を取り戻すために、全下野労組のたたかいは新聞労働者にとって負けるわけにいかない決戦場だ。
 今月28日には、地元の他労組の参加も得て宇都宮市で市民集会を開く準備を進めている。「勝ち組、負け組」「格差社会」「下流階級」といった言葉が流行語になるほどに、新自由主義が社会を席巻している。その中で進むリストラ、合理化が「働く」ことの意味を変えてしまおうとしている。新聞産業でもそうしたリストラ、合理化が際限なく広がり始めている。そのことと、メディアとしての新聞のあり方とは無関係ではない。市民集会では県民、読者も交え、そういった視点で議論を深めたい。
 講師には「労働」をテーマに長年、取材を続けてこられたルポライターの鎌田慧さんを予定している。集会を成功させ、闘争に弾みをつけたい。

追記(11月18日)

 全下野新聞労組は、従来は組合員向けだったホームページも更新した。これまでの闘争経過などはこちらに掲載されている。

追記(11月23日)

 28日(月)の市民集会の開催要項がまとまった。一般の方も無料で参加できる。お近くの方は、仕事帰りにでもぜひおいでください。詳しくはこちら
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by news-worker | 2005-11-16 18:35 | 全下野新聞労組の闘争  

伊藤真さんの憲法のはなし

 10月12日に東京で開催した新聞労連の中央委員会で、司法試験の受験指導のキスパートとして知られる法学館・伊藤塾の伊藤真さんを招き、憲法問題についての講演をお願いした。その講演録要旨がまとまり、新聞労連のホームページにアップされた。
 わたし自身が伊藤さんの話で印象に残っているのは、人はみな間違うことがあるので多数決がいつも正しいとは限らない、そのために頭が冷静なうちに「憲法」という基準を決めておくのだ、という点だ。多数決で決める民主主義に対し、憲法で判断の基準をあらかじめきめておくのが立憲主義。だれも口にしないが、実は今は立憲主義が大事だと伊藤さんは強調した。
 講演録はそんなに長いものではないので、ぜひ、ご一読を。

 新聞労連ホームページ「伊藤真さんの特別講演」
 (参考)
 「法学館憲法研究所」トップ
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by news-worker | 2005-11-15 00:47 | 平和・憲法