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なぜブログ?

 しばらく前からブログをやってみようと思っていた。労働組合や職場で今のメディア事情を考えたとき、一人ひとりの記者があまりにも企業ごとの縦割り意識に縛られていると感じていた。わたし自身も含めてだ。
 例えばメディアスクラムの問題がある。事件事故の被害者取材は、だれだって気が重いし、やりたくない。しかし「A社がやってるのになぜウチは取材しないのだ」という議論には、組織の論理ではなかなか反論しにくい。メディアスクラムは以前に比べると、随分と改善されたことは事実だが、そうした取材が相当な社会的な批判を浴びてやっと、というのが真相だろう。1社だけ、1つのメディアだけが独自の判断で独自の行動に出るのはまだまだ難しい。
 もっと記者が「個」を取り戻せないものか。「この取材はおかしい」あるいは逆に「こうしたことを書くべきだ」と、どうやったら記者個々人が自由に発言できるか。そのことを考える上で、個人が直接、社会や市民と向き合うブログは大きな可能性を持っていると思う。
 ましてや労働組合は本来、企業内にあっても企業とは独立の組織として、組合員一人ひとりの自由な発言を担保する後ろ支えでなければならない。企業のしがらみから解放されているはずの労組専従の身である自分にとって、インターネットという公共空間で直接、自分自身の責任でメディアやジャーナリズムについて発言することは、なかば義務でもあると感じている。
 現役の新聞人のブログは、北海道新聞の高田昌幸さんらが既に実名で精力的な活動をなさっている。また、先ごろ地方紙を退職された藤代裕之さんの「ガ島通信」にもこれまで、いろいろなことを考えさせられてきた。わたしはお二人と新聞労連の活動を通じて直接お会いし、大きな刺激を受けてきた。遅ればせながら、わたしも参加したい。
 このブログから発信するのはあくまでもわたし個人の見解だが、同時に労働組合委員長であり、休職中とはいえ企業人でもある。おのずから限界はあるだろうが、ささやかでも、メディア、中でも新聞の未来を探るわたし自身のチャレンジと位置付けたい。皆さん、よろしくお願いします。
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# by news-worker | 2005-04-04 17:33 | メディア