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新聞の信頼確立~新聞労連の新研中央集会より

 7月1-2日は東京で新聞労連の「新研中央集会」があった。「新研」とは、何度かこのブログでも紹介してきたが「新聞研究」のこと。新聞が市民の「知る権利」や民主主義の発展に貢献しているか、書くべきことを書いているかなど、新聞紙面のあり方を検証する活動で、新聞労連の基幹活動の一つとなっている。
 今回の集会では「新聞の信頼確立」を初日のテーマに据えた。裏返せば、今の新聞は市民・読者の確固たる信頼を得ているとは言えない、との問題意識を持っている。メディアの信頼度などを尋ねた世論調査や市民アンケートでは、依然として新聞は高い信頼を保っている。しかし、ここでいう「信頼」は、そうした「ニュースの信憑性」という意味での信頼とはちょっとニュアンスが違う。端的に言えば、昨年末に閣議決定された国の犯罪被害者被害者等基本計画で、事件事故の被害者を実名で発表するか、匿名で発表するかは警察の判断に委ねる、との項目が盛り込まれたことだ(過去のエントリー)。「メディア(新聞を含む)は人権侵害をする。犯罪被害者の人権をメディアから守るのは警察しかない」ということであり、つまりは新聞を含めメディアは警察より信用できない、という世論が作られているということだ。

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by news-worker | 2006-07-02 23:22 | メディア  

議案書の季節

 宮古島から12日夜に帰京後、きのう(13日)午後からきょうの午前中までは、新聞労連の中央執行委員会だった。労働組合は夏に年に1回の定期大会を開くところが多い。1年間の活動を総括し、次の1年間の運動方針を決める。役員の交代もある。新聞労連も7月25、26日の両日に定期大会を予定しており、今回の中執委はその議案づくりが主な議題だった。
 この1年の活動総括と情勢報告では、新聞の特殊指定問題と販売正常化、別会社化合理化と労働組合の組織強化・拡大が重点項目となる。後者はわたしが執筆を担当。他にも新聞ジャーナリズムや平和・憲法、在日米軍再編と沖縄の基地問題などを担当するのだが、原稿が遅れている。来週半ばの最終締め切りに向けて、今日以降は議案書書きの日々が続きそうだ。どこでも労働組合の役員は似たような状況だろう。
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by news-worker | 2006-06-14 12:29 | 労働組合  

梅雨の晴れ間~宮古島

 宮古毎日新聞労組のフォローのため昨日(11日)、佐賀から福岡、那覇経由で宮古島入りした。飛行機が遅れ、那覇で2時間の道草。宮古島は梅雨の真っ最中で、午後は激しい雨だった。日中の気温も20度ちょっとしか上がらず、半そでシャツでは寒いほど。
 けさ(12日)も曇り空だが薄日がさしている。しかし予報ではやはり雷雨の見込み。写真は泊まったホテルの窓から。海の向こうにうっすら写っているのは伊良部島。
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by news-worker | 2006-06-12 09:36 | 身辺雑事  

佐賀市で市民対話集会

 10日は、新聞労連九州地連と民放労連九州地連が中心になって佐賀市で開催した「6・3市民対話集会」に参加した。
 1991年の6月3日、長崎県・雲仙普賢岳で大火砕流が発生し、マスコミ関係者や警察官、消防団員、マスコミ各社がチャーターしていたタクシーの運転手ら43人が犠牲になった。これを機に、過熱取材や地元の復興なども含めた災害報道のあり方を問い直そうと、新聞労連、民放労連の両九州地連が中心になって、以後毎年、雲仙で市民参加の集会を開いてきた。
 大火砕流から10年の2001年に発展的に解消。以後は、九州各地の新聞社労組の持ち回り開催となり、広くメディアを取り巻く課題全般をテーマとして、今日に引き継がれている。
 さて、ことしのテーマは第一部が九州新幹線、第二部がネットとメディア。わたしは第二部のパネルディスカッションにパネラー兼進行役として参加した。
 まず時事通信編集委員の湯川鶴章さんが「今さら『ネットは新聞を殺すのか』でもないだろう」と題して基調講演を行い、それを受ける形でわたし、湯川さん、地元代表で佐賀新聞社社員の猫手企画さん、民放労連から1人の4人でパネルディスカッションを行った。内容自体は特に目新しいものはないが、前日に佐賀新聞が告知記事を掲載してくれていたこともあって、労組関係者のほかに一般からの参加もけっこうあり、質疑も活発だった。
 わたし自身は、湯川さんの講演のうち「既存メディアはネットに駆逐されることはないだろうが、収益減をネット事業で完全にはカバーできない。リストラ、縮小に向かうしかない」との指摘が印象に残っている。皆さん、お疲れさまでした。
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by news-worker | 2006-06-11 04:31 | メディア  

公取委の特殊指定見直し断念の背景要因に、世論の高まりを数えるには無理がある

 新聞の特殊指定をめぐり、公正取引委員会は2日の記者会見で、結論を見送ることを正式に表明した。これを伝える新聞各紙の記事は、「当然の結果」というトーンが目立つ。しかし、今回の結末に対して、世論の後押しがあったからだと新聞各社が本気で考えているとしたら、それは新聞社の世論からの遊離以外の何者でもない、と思う。そのことを連想させるデータがある。
 以前のエントリーでも紹介したが、新聞労連は5月23、24の両日、販売問題中央集会を東京で開催した。その際、特殊指定問題の討議の資料にするために、ゴールデンウイーク後に全国の新聞労連のブロック組織(地方連合会=地連)に呼びかけ、緊急の街頭アンケートを行った。限られた時間の中で、東京、関東、北信越、中国、四国、九州の各地連から計558人分の回答が集まった(東北地連もアンケートを実施したが、質問項目を独自に作成しているため、集計は別にした)。
 質問は4つ。いずれも「はい」か「いいえ」の二者択一とした。

①自宅で新聞を購読していますか
 「はい」 470人(84・2%)
 「いいえ」 88人(15・8%)
②新聞の「特殊指定」をご存知ですか
 「はい」 131人(23・5%)
 「いいえ」427人(76・5%)
③新聞の再販制度をご存知ですか
 「はい」 140人(25・1%)
 「いいえ」418人(74・9%)
④公取委の特殊指定見直しをご存知ですか
 「はい」 147人(26・3%)
 「いいえ」411人(73・7%)

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by news-worker | 2006-06-04 21:07 | メディア  

「著作物再販、特殊指定は必要。でも今の新聞を残すかどうかは別の問題」~新聞労連販売集会

 もう1週間前のことになってしまったが、新聞労連は5月23、24の両日、東京で販売問題中央集会を開催した。メインテーマは公取委が進めている「新聞特殊指定」の見直し問題だが、特殊指定の存続をただ訴えるだけではなく、特殊指定問題と表裏一体の販売正常化の実現に向けて、新聞労連として意思統一を図る場にするために「特殊指定維持集会」ではなく「販売問題中央集会」とした。
 基調報告では、新聞販売会社の労組委員長である「今だけ委員長」さんに、新聞産業の労働組合は何をなすべきかの問題提起も含めて、販売問題の実情を報告してもらった。「今だけ委員長」さんがご自分のブログにエントリーを立てておられるので、そちらも参照されたい。

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by news-worker | 2006-05-29 17:01 | メディア  

メーデー

 c0070855_21395678.jpg5月1日はメーデー。東京・代々木公園で開かれた全労連系の中央集会に参加した。
 既に連合系のメーデー中央集会は4月29日に開かれている。ナショナル・センターが分裂状態にあることで、メーデーもずっと別々の開催が続いている。「連合系」「全労連系」と書いたが、わたしの受け止め方は「連合系」と「非連合系」だ(もうひとつ、日本の労働運動には全労協という団体もあるが、一般にナショナル・センターとは認知されていない。こちらは今日、日比谷公園で集会を開いている)。
 新聞労連を例に取ると、連合にも全労連にも加盟していない中立系の産業別(産別)組合だが、下部ブロック組織の東京地連は東京地評という地域共闘会議に参加している。東京地評は全労連と一緒に春闘をやったりメーデーをやったりするので、新聞労連東京地連もそこに加わるということになっている。同じような中立系組合は少なくない。連合非加盟の主だった産別組合が、全労連加盟か否かを問わず集まるので「非連合系」の方が実態に即していると思う。
 さて、代々木公園に集まったのは主催者発表で4万7000人。主催者代表の全労連・熊谷議長、来賓の日本共産党・志位委員長とも、あいさつでは、小泉政権の新自由主義政策が格差の拡大、若年層の貧困化を招いていると指摘。憲法改悪・国民投票法制定、教育基本法改悪、日米の軍事一体化に反対し、安心、安定して生活できる社会を目指そうと訴えた。
 気になったのは、登壇者から共謀罪新設の動きに言及がなかったこと。共謀罪ができてしまえば、労働組合の執行委員会は間違いなく適用対象になる(恐らくどこの組合執行部でも「社長の首を絞めてやる」ぐらいのことは日常的に口にしているはず)。それぐらい労働組合にとっては由々しき事態なのだが…。うがった見方かもしれないが、一般に連合は民主党を、全労連は共産党を支持している。共謀罪は衆院法務委員会では民主党が反対の先頭に立っているが、共産党は委員会に理事のポストすらない。もしそうした事情が共謀罪への〝無関心〟ぶりに関係しているとしたら、残念なことだ。

 メーデー会場では、「共謀罪に反対する表現者たちの会」のフリージャーナリスト・三宅勝久さんと西村仁美さんが、ハンディムービーとマイクを手に、共謀罪に反対のひと言を集会参加者に取材して回っていた。先日から、各界の反対の声を取材し、ネット上で「共謀罪TV(ティーブイ)」として公開している(ジャーナリスト寺澤有さんのブログで閲覧できる)。わたしも「共謀罪の記事が毎日紙面に掲載されるよう、現場の新聞記者にがんばってほしい」と話した。三宅さん、西村さん、お疲れ様です。
 
 集会終了後は、参加者が3ルートに別れてデモ行進。新聞労連東京地連の参加者は、西新宿の副都心まで元気よくシュプレヒコールを上げながら歩いた。
 きょうの東京は快晴で、気温も最高気温は30度。汗もかいたし、陽にも焼けたが、大きな声を出して歩くのは気持ちがいい。思えば、最初に街頭デモに参加したのは5年前、単組の執行部にいたときだったか。最初は恥ずかしいのだが、一度やってしまえば精神的な葛藤はすぐに消えてなくなる。
 歩きながら、先日のフランスのCPE撤廃劇のことが頭に浮かんだ。街頭に出て、デモをして、大きな声を上げること。これもまた市民の表現の自由であり、権利だと思う。今日のデモでは、欧米系の子ども連れの一家が通りの反対側から手を振ってくれたことが印象に残っている。
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by news-worker | 2006-05-01 21:48 | 労働組合  

「しんけん平和新聞」第2号

 新聞労連は戦後60年の昨年8月、1945年8月15日の敗戦や沖縄戦、広島、長崎の原爆投下を今日の問題意識で〝報道〟した「しんけん平和新聞」の創刊号を発行した。その第2号が昨日(28日)完成した。
c0070855_7465844.jpg 今回は1947年5月3日の日本国憲法施行がテーマ。在京の加盟労組組合員を中心に編集会議では、戦争放棄のみならず戦力不保持を定めた現憲法の先進性と価値を伝えようと議論が続いた。現憲法が保障している「言論・表現の自由」が危機的状況にきていることも伝えようと、1987年の朝日新聞阪神支局襲撃事件から今日の「ビラまき逮捕」事件の続発、共謀罪の国会上程までを特集したページもある。
 全国の新聞労連加盟労組には昨日、発送した。一般の希望者にもお分けしたい(創刊号と同様にカンパをお願いすることを検討している)。詳しくは新聞労連ホームページへ。
 新聞労連ホームページ・トップ
 同上「『しんけん平和新聞』第2号が完成」
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by news-worker | 2006-04-29 07:54 | 平和・憲法